2014年06月13日
レオ・レオニ展に行ってきました

ブログ、しばらくお留守にしておりスミマセン(@_@;)
すでに、ちょっと昔の話。
ラジオでもお話した「レオ・レオニ 絵本のしごと」展(刈谷市美術館で2014年6月8日まで)に行ってきました。
国語の教科書にも採用された「スイミー」で知られるレオ・レオニ。
美しい色彩のイラストと、シンプルながら力強いメッセージが込められた良書が多く、私も大ファンです。

一番好きなのはこちら、「じぶんだけのいろ」。
豊橋に住んでいた時に、歯医者さんの待ち合い室で手にとり「ガ~ン」と感動して、すぐ買いに走りました(笑)

会場は原画の展示を中心に、可愛らしいキャラクターをグッズにした物販コーナーが大大大盛況。

私は、レオ・レオニがどんな人物なのか前から興味があったので、こちらを買いました。
そして、知りました。
オランダで生まれた彼が、ユダヤ系であったこと。
豊かな家で育ち、幼少期、歌手の母について、ヨーロッパ各地をめぐったこと。
第二次世界大戦の不穏な空気の中で、アメリカに渡ったこと。
アメリカでデザイナーとして成功したこと。
絵本を書くようになったのは、40代以降だったこと。
成功したのちに、一年の半分はイタリアで過ごし、半分はアメリカで過ごしていたこと、などなど。
かれの人生は、私にとって、第二の「ガ~ン」になりました。
レオの作品を読んでいると、「自分とは何か」を、いつもいつも意識させられます。
なんで、いつも「自分」がテーマなのかな、と不思議に感じていたのですが、その答えは当時の時代背景の中で、様々な土地を渡り歩いた彼の人生にあったのですね。
世界に唯一無二の「自分」をどう生きるのか、どう活かしていくのか。。
そんな目で「スイミー」のページをめくると、「赤い魚の群れで、たった一人真っ黒な」個性を最大限に活かすスイミーに拍手を送りたくなります。
子どもの頃は、「スイミーって賢いなぁ」ぐらいにしか思えなかったのに(笑)、絵本ってすごいですね。
ムスコも、色やデザインの美しさにひかれるのか、楽しんでよく読んでいます。
彼は彼で、この絵本たちからどんなメッセージを受け取るのか、、決して私と一緒でなくていいのですが、ムスコの血潮の中にレオ・レオニの作品が加わることは、絵本好きなハハとして、密かに、ものすごく嬉しいことなのであります。
Posted by 原田裕見子 at 14:11
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